雨の日は空を見上げて【今週のお題 レイングッズ】
<景品表示法に基づく表記>当ブログ内の一部記事にはプロモーションを含みます。
今週のお題 レイングッズ
清澄白河の、夢のような傘専門店のはなし
その日はとても疲れていて、おまけに雨が降ってきて、傘をさそうにも私の両手は荷物でいっぱい。そもそも折り畳み傘を持ってくるのを忘れてしまった。
踏んだり蹴ったりな気分で小走りに家路を急ぐ。本格的に濡れるまえに、なんとしても帰らなければ。
そう思っていたのに、通りすぎた景色のなかに鮮やかな色を見つけ、ふと足をとめた。
住宅街のあいだに建つ、白い小さな店舗。外にもれる灯りはいかにもあたたかそうで、雨で冷えた身には慕わしかった。
どうやら傘屋さんであるらしい。
エントランスから店内に入る壁にはアーチがあり、ゆるい曲線の向こうに、私の目を奪ったあふれる色彩の傘たちが、花のように咲いていた。
店の名前はCoci la elle(コシラエル)
あの日、もう10年近く昔の話。
私は本当にボロボロのよれよれで、店舗の奥から出てきたスタッフさんが「どうぞ、見ていってください」と声をかけてくれたのに、ほんの1歩足を踏み入れただけで帰ってしまったのでした。
一瞬の出会いでも忘れられないほどに、そのお店は美しかった。
いつかこの店の傘を買いにこよう。
そんな決心をしたものの、諸事情で清澄白河から足が遠のき数年。
今回のお題のためにホームページを見て、コシラエルが閉業していたことを知った。
コシラエル本店残すところ3ヶ月となりました。
— Coci la elle (@cocilaelle) June 3, 2022
傘の最後の再入荷もありお店が華やかに勢揃いです。
梅雨前にぜひ出会いの1本を見つけにいらしてください。
WEBストアもぜひ覗いてみてください。https://t.co/iTbdb7W9GN pic.twitter.com/uGpNtLGeCA
このアーチ何人の人が通ってくださったのだろう。本当にありがとうございました。
— Coci la elle (@cocilaelle) September 24, 2022
このアーチの木枠は現在施工中の長野のアトリエへ、お守りとして移築しました。
明日で最後という実感がまだありませんが、
この数日ゆっくりお別れと御礼をいいました。
最終日どうぞ、よろしくお願いします。 pic.twitter.com/l8mf5h80xv
客未満の自分がわざわざブログに綴るのもおかしいのだけれど、感じた衝撃をどこかに書きとめておきたかった。
憧れの傘専門店として紹介するつもりだったんです……。
お気に入りの傘とアンブレラスカイ
さて、ここからはお題に沿ってレイングッズの話。
水彩イラストがかわいい長傘、レトロなバンブーハンドルもあわせて大のお気に入り。
雨の日に晴れやかな柄の傘をさすと、空を見上げるのがちょっと楽しい。
観光地などで人気のアンブレラスカイ(カラフルな傘を空に向けて飾る、フォトジェニックなあれをそう呼ぶと最近知った)をひとり開催しているようなものだ。
大事な傘、使用後は室内で十分に干し、納戸のなかのいちばん良い場所に鎮座している。
もうひとつの憧れ、レインブーツ
私は背が低い。
病的な低身長ではないし、身内も小柄なためふだんは意識しないが、自分よりひとまわり小さそうな女性が相対すると目線が上にあり「おや……?」となることもしばしば。華奢な骨組みは人を小柄に見せ、反対にがっちりめの自分は、、という理屈(悲しい)。
背が小さければ、たいてい足も短い。そのためブーツを選ぶのは一苦労。
膝下で終わるはずの履き口が半端な位置でたぐまったり、膝に食いこんだり。
そんな自分にとって、レインブーツをさりげなく履ける人は憧れなのです。
じゃあ、どこの商品を買うか。
HUNTERは実物を見るとかなりゴツい、長靴タイプだったから?
日本野鳥の会ブーツ、好きだけど個性的すぎて履きこなせる気がしない。あの「B」のロゴが悪目立ちする予感。
「長靴が似合わなければアンクルブーツでいいじゃない」
そんな意見にもっともだと思いつつ、いちど刷り込まれた憧憬はなかなか消えないもので……。※あと、あんなに丈が違うのに値段があまり変わらないのも納得いかない。
現状ムーンスターの全天候型スニーカーがいちばん自分に似合いそう。
実際に商品を見たときも、足だけが不格好に目立つことなく、履いた瞬間から自分のものと感じる馴染み具合だった。
ただし、それなりに高い! いま愛用のスニーカーが古くなったら検討予定。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回ちょっと文体が迷子です。エッセイのときは、普段よりくだけた調子のほうが書きやすい気がして、試行錯誤中。
今週のお題「レイングッズ」