春の恵み、できればラクして食べたいけれど【今週のお題】
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今週のお題「サボりたいこと」
めんどくさい。ものすごく面倒くさい。
人様からのもらいもの、ましてそれが食べものとくれば365日大歓迎。そんな私が、唯一いただいて「うっ……」となる食材グループがあります。
それはタケノコ。次点でトウモロコシ。
嫌いとか、食べられないとかの理由じゃないんですよ全然!
どちらも季節の到来を舌で感じられる、素晴らしい野菜。旬のうちに1度は食べておきたいし、機会を逃すと翌年まで未練を引きずってしまいます。
自分で購入するのはいいんです。問題は、家族が前触れなく買ってくる場合。
タケノコは収穫直後がいちばん美味しく、時間が経つにつれアクがどんどん増していく……といいますよね。
翌日まで置いたら、はたして味がどれくらい劣化するのか。試したことはないし、試す予定もありません。
しのごの理屈を言わず、買ってきたら即茹でる!
茹で時間はサイズによるけど、小1時間は必要だよ!
上記が絶対条件。手元にタケノコがある以上、例外はないし先延ばしもできないのです。
難しい作業は不要とはいえ、夕食後は早く片付けてお風呂に入りたい。たまにはじっくり映画も観たい。
しかし、他のすべてにタケノコの下処理は優先されます。
せめて事前にひと言あれば予定を調整もできたのに。米ぬか一緒に買ってこないし、米のとぎ汁はもう使ってしまったし(しかも我が家は無洗米)
文句を並べつつ鍋に水を張り、さぁこれから1時間は台所から離れられません。
この理不尽!
サボれるものならサボりたい……。
湯気を立てる鍋と私、ひとりの時間
夕食時間が遅めの我が家、窓の外はすでに真っ暗。近所の団欒の声も遠く、静かな台所で本を読みながらタケノコが茹で上がるのを待ちます。
読書に熱中して目の前の大鍋の存在を忘れていると、ふっと香ばしい匂いが。
そうだ、タケノコを茹でているんだったと思い出すうちに、どんどん匂いは強くなってきます。部屋中に湯気とともにタケノコの香気が満ちて、口にしたときの味や食感まで浮かんできました。
竹串を通して茹で具合を確認しましょう。
まだ固い。まだ、まだ。あともうちょっと……。
スルッと抵抗なく刺さったときの感覚には、なかなか得難い快感がありますね。
そうして火を落とすころ、いいにおいと美味しそうな仕上がりに私は大満足。あれだけ面倒な作業だと思っていたことも忘れてしまうのです。
これはタケノコの魔法なんじゃないか、自らを雑に扱うのを許さない戦略なのではないか。
そんなことを考えつつ、今年もありがたく春の恵みをいただきました。
おそらく夏のトウモロコシに対しても同じ経過をたどるでしょう。(でもレンジでチンが簡単・甘いと聞くので試す予定)
【おまけ】知ってる? タケノコの皮と梅干を使ったおやつ
今年やりたいと願いながら、できずに終わったこと。
茹で上がったタケノコの柔らかい皮を1枚用意します。
それで梅干をくるっと包む。
しゃぶっているうちに梅干の色素が皮に移り、目にも鮮やかな赤色に染まります。口のなかはタケノコの風味と梅干の酸っぱさがまざりあっていい感じ。
お腹がふくれるわけではないけれど、春だけのお楽しみおやつだった……そうです。
私の体験談ではなく母の子供時代の話ですが、なんともほのぼのするエピソードですよね!
こんな名前のないおやつを知る人も今では少ないだろう……と検索してみたら、なんとクックパッドや楽天レシピに記事がありました。意外と継承されているんだなあ。
次回タケノコを買ってきたら、必ず挑戦したいと思います~
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!