【完全版】東京駅の隠れ家的博物館!インターメディアテク『極楽鳥』展へ行きました②
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『極楽鳥』展 ☆インターメディアテク☆
ゴールデンウィークの喧騒も、あっという間に日常に紛れ消えていきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日UPしたインターメディアテク『極楽鳥展』の詳細レポートです。
インターメディアテクは商業施設KITTEのなかにあるミュージアムです。
日本郵便と東京大学総合研究博物館が協働で運営しており、東京大学が蓄積してきた学術標本が主な常設展示を占めます。
「学術標本」というとピンときませんね。要は動物の骨格、剥製、鉱物や植物まで、ありとあらゆるものの標本が並んでいるのです。
鳥類の剥製や骨格標本なども多く、訪れるたびに鳥たちの色彩の鮮やかさ、多様な姿かたちの不思議さに圧倒されてきました。
それらのリアルな「鳥」と、鳥をモチーフに作られた「ジュエリー」の競演が実現したのが『極楽鳥展』です!
鳥モチーフのジュエリー
まずは気に入った写真を何点か。
ピエール・ステルレ作『鳥のブローチ』、鳥の胴体に見立てた石はアクアマリンだそう。
実物はもっと可愛かったんです! 被写体が小さいうえ、スマホカメラの性能限界を感じる。
赤い石のデザイン違いで、ヒナが生まれ4羽並んでいる作品もありました。
ハチドリ? 軽やかに舞う姿に見惚れます。
繊細な細工を活かすためか、ジュエリーは大半がブローチでした。
モチーフとして多く使用されたのは孔雀、それからハチドリ。
個人的にハチドリのほうがずっと好きでしたね。孔雀はデザインがすでに華麗の極致、ジュエリーになるときらびやか過ぎて……。
私の写真ではいまいち美しさが伝わらないので、下記ムービーをどうぞ。ジュエリーの細部を堪能するだけでなく、展示会場の雰囲気も味わえます。
こちらも魅力が伝わりやすい特集です。
鳥の剥製標本
次は宝飾芸術のイメージ源泉となった鳥たちの剥製標本。
パラワンコクジャク。羽の目玉模様が恐ろしくも美しい。
世界最大の鳩、カンムリバト。たしかに驚くべきサイズ感でした! 大人でもたっぷり一抱えぶんあります。
この壁、うっかり通りすぎるところでした。
長いながい物体の正体はオナガドリの尾!(天井近くに鳥がいるの見えますか?)
尾羽が傷まないように、運動させるときは飼い主が尾を持ち、後をついてまわるのだとか。
飼育方法を調べていくと驚きと疑問がわきあがりますが、「普通」の鶏の育ち方も知らない自分が簡単に批判はできないですね。
ちなみに展覧会タイトルの極楽鳥はフウチョウ類の別名です。
昔ヨーロッパに持ちこまれたとき、この美しい鳥は運搬の利便性のため翼と脚が切り取られていました。
そのため当時の人々は「天上に住み、いちども地上へ降りることなく風に乗って飛び続ける鳥」という意味をこめ、「極楽鳥」と名付けたそうです。
自然の偉大な造形を前にしたとき、人類が抱く壮大な幻想。
そのイメージを小さなブローチに表現する技術力、無視できないエゴイズム……、鑑賞後いろいろ考えてしまうタイトルでした。
ミュージアムの魅力☆東京のど真ん中で異空間へトリップ
舞台となる旧東京中央郵便局舎は、昭和モダニズムを代表する建築として知られていたとか。
標本のケースやキャビネットも、かつて帝大など教育現場で使われていたものです。
時代の流れを刻んだ什器につめこまれた多くの標本。無造作な展示の様子とは裏腹に、ラベルには小さな手書き文字で丁寧に説明が綴られている。
タイムスリップしたような、どこか異国の屋敷に招待されたような……場の空気とあいまって、不思議な雰囲気にひたれるミュージアムです。
特別展最終日の駆け足鑑賞でしたが、それでも満足できるほどに楽しい経験でした。
そうそう、来場者には「超豪華フルカラー40Pの展示ガイド冊子が無料配布」という信じられないお土産もあったのです!
Twitterで話題だったそうで……。訪問予定のイベントはあまり情報収集しないスタンス(新鮮な驚きが損なわれるため)の私は現地で知りビックリ*1。閉館時にもまだまだあった在庫はどうなるんだろうといらぬ心配をしてしまいました。終了後でも希望者には配布、とかあれば最高なんだけど。
……とか言っていたら、非公式Botさんがツイートされてました。冊子配布中!
東京駅近辺にお出かけの際は、ぜひ寄ってみてください!
例の本はまだまだ配布中なので、転売から買う必要ないですよ。
— 非公式インターメディアテク (@IMT_Schedule) May 20, 2023
っていうか転売の養分になったらっだめですよ。
[扉]*´≡`) https://t.co/i6rgfoZvYg
入館無料なのが申し訳ないほど素晴らしい施設だと毎回思います。
せめて「IMTブティック」※一般で言うミュージアムショップ で買い物をしたかったのですがタイムリミット。オリジナル商品のほか、東京大学の研究成果から商品化されたアイテムもあり、風変わりで楽しいのですよね。次回リベンジします!
↓ 一部はオンラインショップでも購入可能 ↓
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回はディオール展の記事をまとめる予定です。
こんな記事も書いています。
*1:もらっていいの?と躊躇してた自分に声をかけてくれた方ありがとう!