雨上がりにバラを見てきた話 旧古河庭園【今週のお題】
旧古河庭園 春のバラフェスティバル
今週のお題「何して遊んだ?」
行ってきました、数年ぶりの旧古河庭園。
きっかけはTwitterで見かけた公式アカウントの悲痛な叫びでした。
雨自重しろ……と恨み節が出てしまいます。こんなに咲いているのに!超きれいなのに!3年ぶりなのに!!雨粒バラもいいんですが、個人的にはそろそろ陽の光を浴びたバラが見たいです。
— 旧古河庭園 (@kyufurukawa) 2022年5月13日
バラは今朝、今季最高の約100種類開花。本当に素晴らしいです!#旧古河庭園 #バラ #ツイッターで楽しむ庭園 pic.twitter.com/ozcpVANP2J
まさに花盛りの様子で、華やかなバラの写真がいくつも流れてきました。
ちょうどブログでも「今週のお題 好きな公園」で話題に出したところです。これもなにかの縁、ぜひ見にいかなければ!
公園にみるロマン 子どもは遊具に、大人は建築に【今週のお題】 - みのりブログ
南北線・西ヶ原駅から ゆっくり歩いて向かいます
訪問を決意したものの雨は変わらず降り続き、平日に時間はとれず……今年は難しいかもと諦めかけたころにチャンスが巡ってきました。
強行スケジュールのため、洋館の内部見学は断念。
売店で売ってるバラのアイスも食べてみたかった~
余裕があれば巣鴨の商店街まで足をのばせる距離ですが、そちらも次の機会にします。
庭園→巣鴨の散策はたいへんおすすめのコースなので、興味があればどうぞ!
ギャラリー 5月のバラ
見ごろはやや過ぎていたものの、それでもまだまだ美しく楽しめました!
やっぱり洋館とバラの組み合わせは最高ですね。
23区内にありながらビル群は遠く、広々とした空を眺めていると気持ちが晴れやかになります。
イギリスの慈善家にちなんだ名前のバラ。日本では皇太子妃(当時)雅子様の名前がつけられています。
ひらひらした花弁と優しい色合いがなんとも上品で可愛い。
読んで字のごとく、花弁の先端が徐々に赤く染まる様子が丹頂鶴を思わせることからついたネーミングです。実際より鮮やかに撮れてしまったかも。
第二次大戦後に、世界の平和を祈念して命名されたバラ。
評価がたいへん高く、膨大な数の系列品種は「ピース・ファミリー」と呼ばれるそうです。かなり花が開いていますが、これはこれで繊細な色の移り変わりが見えるので好き。
はっと目をひく存在感のあるカラー。ピンクのバラと一口で言っても、色合いや花弁の薄さで印象がまったく違いますね。
ハリウッド女優が抱えていそうなドラマティックな品種。
黒みがかった赤色はしおれてきてもサマになるので、個人的に好きです。
こちらやカインダ・ブルーなど紫系のバラも素敵でしたが、蕾が多く時期が早かったようです。いつか満開を見られますように。
アンネ・フランクの死を悼み、彼女の父親に贈られたバラだとか。由来を調べると、無邪気な愛らしさを持つ花が違って見えてきますね……。
カップ咲きの丸いフォルムが可愛い!
樹高が低く、まとまって咲いていたので最盛期はさぞ壮観だろうと思いました。
ベスト3はこちら! 琴音、ゴールデン・メダイヨン、アンジェラ
『琴音』は白に近いほんのりしたピンク、中心部はアプリコット色。
清楚な佇まい、瑞々しい緑の葉とのコントラストが美しい品種です。
2019年の旧古河庭園における春バラ人気投票では、数ある品種のなかから見事6位を射止めました*1。
上記の人気投票で私が選んだのは『ゴールデン・メダイヨン』! 金色のロケットペンダントの意味だそうです。
ちょうど見ごろだったため、絶好の撮影スポットとなっていました。大振りだけれど可愛い品種で、カメラを構える人も思わず笑顔に。
バラと言えば赤・ピンク・白などの濃淡で、黄バラを思い浮かべることは少なかった私。ゴールデン・メダイヨンの明るく爽やかな色合いにすっかり魅了されてしまいました。上位めざして頑張ってほしい……!
最後は『アンジェラ』、満開のつるバラです。遠目でもわかる圧倒的な華やかさ!
蔓性のバラっていいですよね。
我が家のご近所にも「バラ屋敷」と呼びたいような、春になると庭全体が花でいっぱいになるお宅があります。道路に面した柵一面につるバラが咲く様子はため息が出るほど。家の方と会えたら賞賛したいと思いつつ、機会がないまま早数年が経ちました*2。
旧古河庭園は高低差のあるつくりで、小高い丘部分に洋館が建ち、階段をおりた先にはバラ園が広がっています。さらに下には日本庭園があり、バラ園の先端部分に咲くアンジェラは心字池や松もいっしょに眺めることができました。
春バラのピークは過ぎてしまいましたが、都心でこれだけリフレッシュできる空間はなかなかありません。
機会があればぜひ遊びにいってみてください!
おまけ 洋館とバラ園の全体写真あれこれ
庭園内の段差プレート ここもバラのデザインです
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
続く日々、毎日の食卓。エッセイ『いわしバターを自分で』読書感想
読書感想 2022年5月
「本と出会うのは運命。わざわざ探さなくとも、読むときは読む」
最近、本の情報を集める時間がめっきり減りました。昔は雑誌の書評欄や本屋の店頭を眺めては、好みの新刊がないかチェックしたものですが……。
新規開拓をするパワーがないのですね。
時間がないから、調べても読みたい本リストが厚くなるだけだから。
手にとるのはかつて好きだった作家や、その流れを汲む人ばかり。消極的な読書姿勢だなあと我ながら思います。
運命に任せるのも悪くない。けれど、ときどきは目新しい本も読みたい。
そんなときに役立つのがTwitterです。
私は個人書店のアカウントをいくつかリストに入れています*1。出版時や文庫化など、入手しやすいタイミングで流してくれるのも良いところ。
もうひとつのメリットは、書店なので扱う書籍の幅が広く「自分ではまず探し出せない本を紹介してくれる」ことでしょうか。
趣味が合うのが前提でフォローする個人読書アカだとこうはいきません。
そのような経緯で知ったのが、今回ご紹介するエッセイ『いわしバターを自分で』です。
『いわしバターを自分で』 平松洋子
作者は平松洋子さん、世界の食文化と暮らしについての著作多数。
ほとんどエッセイというものを読まない私は、初めて聞く作家名だ……と思いつつ、タイトルの「いわしバター」に惹かれてページをめくりました。
いわしって、あの鰯をバターに? 魚をバター焼きするのじゃなくて? 生臭いんじゃないの、それ……。
読み始めてすぐに、この読書体験は(個人的に)アタリだ! と確信しました。
とにかく話題が豊富、かつ自由自在。短い1本のエッセイで話はあっちに飛び、こっちに飛び、しかし着地はピシッと決める。
軽やかで小気味よい文章のなかに「ほや飯」「蒸し寿司」「とんかつ茶漬け」「ふきのとうの春巻き」他、気になって読まずにはいられないワードが詰まっています。
初耳の美しい郷土料理「巻柿」、名前は知ってるけれどこんな気の遠くなる手間が必要とは……の「栃餅」などなど、取り上げられたものすべてが新鮮でした。
珍品ばかりではなく、ミルクセーキやフキと油揚げの炒めといった懐かしいメニューへの言及も。
本を閉じるたびに料理を検索すること必至です。
けれどネットで調べるのは一呼吸おいてからがいいかもしれません。挿絵もあるものの、平松さんの文から未知の物体を想像するのがまた楽しいのです。
そう言いつつ、表題作のいわしバターのレシピ記事を紹介しておきますね!
それでもお腹はすいてくるから コロナ禍の食卓
『いわしバターを自分で』は、エッセイ『かきバターを神田で』『すき焼きを浅草で』などのシリーズ最新作とのこと。しかし、解説を読むかぎり本作はかなり異色のようです。
理由はコロナウイルス感染症が作中に色濃く影を落としていること。
『コロナ禍の日々』と題された日記形式の文が本の半分を占めています。書き出しが「初めての緊急事態宣言が出た」で始まる食エッセイ、なんだか麻痺していてヘンに思わなかったのですが、たしかに異様ですね。
注文がなくなったわさび田の生産者の声、テイクアウトに活路を見出す街の料理店。悔しさをにじませた内容も多いですが、思わずクスっと笑ってしまうネタもあります。コロナでなくなったもののひとつ、試食販売! 恋しいですよねー、わかる。
今回の記事冒頭でTwitterに触れたせいか、思い出したこと。
私はオタクなのでいわゆる「ジャンルアカウント」を持っており、そこで日常はあまり呟きません*2。公式と原作の話がほとんどで、フォローしている人も大体はそんな感じ。
私生活と趣味をわけた運用はトラブルの可能性も低く、居心地もいいので満足しています。
けれど今回のエッセイで、未曾有の事態に迷う日々の記録を読みながら胸にグッとくるものがありました。
そうだった、あのときはこんな状態だった。
これほどまでに大きな出来事も、数年で記憶が薄れている自分に愕然としました。慣れなければやっていけない面があるにせよ、です。
相互のアカウントが、当時「楽しみにしていたお菓子の通販、配達の人に悪くて迷ってる」と呟いたのを不思議に覚えていたりするんですよね。
日記らしい日記をつけない私がコロナ禍の日々を忘れないために、もう少し日常話をしていればよかったかな……。
おそらく一般の方にはよくわからないであろう後悔をしつつ、該当の章を読み終えたのでした。
薄い文庫本とは思えない満足感がある1冊! 読んでみてくださーい
作中で紹介されていた分厚いエッセイ集『 Neverland Diner 二度と行けないあの店で』も面白そうでチェック済み。そのうち挑戦してみたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ほぼ3年がかりで原稿を集めてて企画・編集した本ができあがりました。「Neverland Diner 二度と行けないあの店で」、660頁・4.4cm・660g、100人の二度と行けないお店のエッセイ集です。1月22日発売予定、こんな時代だから読んでほしい1冊(になってしまった・・・)です! https://t.co/mxVpky4lXe pic.twitter.com/WByL86IFlU
— スナックアーバン (@snack_urbann) 2020年12月16日
Neverland Diner――二度と行けないあの店で(都築響一 編) – KENELE BOOKS
「のんびり」や「食べもの」をテーマにした読書感想で、こんな記事も書いています。
春の恵み、できればラクして食べたいけれど【今週のお題】
今週のお題「サボりたいこと」
めんどくさい。ものすごく面倒くさい。
人様からのもらいもの、ましてそれが食べものとくれば365日大歓迎。そんな私が、唯一いただいて「うっ……」となる食材グループがあります。
それはタケノコ。次点でトウモロコシ。
嫌いとか、食べられないとかの理由じゃないんですよ全然!
どちらも季節の到来を舌で感じられる、素晴らしい野菜。旬のうちに1度は食べておきたいし、機会を逃すと翌年まで未練を引きずってしまいます。
自分で購入するのはいいんです。問題は、家族が前触れなく買ってくる場合。
タケノコは収穫直後がいちばん美味しく、時間が経つにつれアクがどんどん増していく……といいますよね。
翌日まで置いたら、はたして味がどれくらい劣化するのか。試したことはないし、試す予定もありません。
しのごの理屈を言わず、買ってきたら即茹でる!
茹で時間はサイズによるけど、小1時間は必要だよ!
上記が絶対条件。手元にタケノコがある以上、例外はないし先延ばしもできないのです。
難しい作業は不要とはいえ、夕食後は早く片付けてお風呂に入りたい。たまにはじっくり映画も観たい。
しかし、他のすべてにタケノコの下処理は優先されます。
せめて事前にひと言あれば予定を調整もできたのに。米ぬか一緒に買ってこないし、米のとぎ汁はもう使ってしまったし(しかも我が家は無洗米)
文句を並べつつ鍋に水を張り、さぁこれから1時間は台所から離れられません。
この理不尽!
サボれるものならサボりたい……。
湯気を立てる鍋と私、ひとりの時間
夕食時間が遅めの我が家、窓の外はすでに真っ暗。近所の団欒の声も遠く、静かな台所で本を読みながらタケノコが茹で上がるのを待ちます。
読書に熱中して目の前の大鍋の存在を忘れていると、ふっと香ばしい匂いが。
そうだ、タケノコを茹でているんだったと思い出すうちに、どんどん匂いは強くなってきます。部屋中に湯気とともにタケノコの香気が満ちて、口にしたときの味や食感まで浮かんできました。
竹串を通して茹で具合を確認しましょう。
まだ固い。まだ、まだ。あともうちょっと……。
スルッと抵抗なく刺さったときの感覚には、なかなか得難い快感がありますね。
そうして火を落とすころ、いいにおいと美味しそうな仕上がりに私は大満足。あれだけ面倒な作業だと思っていたことも忘れてしまうのです。
これはタケノコの魔法なんじゃないか、自らを雑に扱うのを許さない戦略なのではないか。
そんなことを考えつつ、今年もありがたく春の恵みをいただきました。
おそらく夏のトウモロコシに対しても同じ経過をたどるでしょう。(でもレンジでチンが簡単・甘いと聞くので試す予定)
【おまけ】知ってる? タケノコの皮と梅干を使ったおやつ
今年やりたいと願いながら、できずに終わったこと。
茹で上がったタケノコの柔らかい皮を1枚用意します。
それで梅干をくるっと包む。
しゃぶっているうちに梅干の色素が皮に移り、目にも鮮やかな赤色に染まります。口のなかはタケノコの風味と梅干の酸っぱさがまざりあっていい感じ。
お腹がふくれるわけではないけれど、春だけのお楽しみおやつだった……そうです。
私の体験談ではなく母の子供時代の話ですが、なんともほのぼのするエピソードですよね!
こんな名前のないおやつを知る人も今では少ないだろう……と検索してみたら、なんとクックパッドや楽天レシピに記事がありました。意外と継承されているんだなあ。
次回タケノコを買ってきたら、必ず挑戦したいと思います~
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
こんな「カワイイ」見たことない!『上野リチ展』のすすめ(~5/15まで)
『上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー』展
4月の半ば、三菱一号館美術館で開催されている『上野リチ』展へ行ってきました。
JR東京駅から徒歩5分と好立地の三菱一号館は、日本であまり知られていないアーティストの紹介が上手なイメージがあります。*1リチ展も例外ではなく、毎日大盛況が続いているようです。
上野リチの名前すら知らなかった私。広告で見かける作品の豊かな色彩・自由自在な魅力に、これはぜひ鑑賞しなければ!と足を運びました。
上野リチ 本名フェリーツェ・リックス
19世紀末ウィーン生まれ。「ウィーン工房」にデザイナーとして在籍。
身近な自然や動物をモチーフとした作品を次々と発表する。
のちに日本人の建築家・上野伊三郎と結婚。
夫の生まれ故郷である京都とウィーンの往復生活を送り、ウィーン工房を退職後は拠点を京都に移し、美術大学の講師なども務めた。
展覧会で印象に残っているのは、なんといっても見ている人々の間に流れる幸福な空気です。
お客さんから「かわいいねぇ」としみじみした呟きを何度聞いたことか。
種類豊富なグッズの販売や「ウィーン生まれのカワイイです」(リチ展キャッチコピー)を考えると、訴えかけたい層にしっかり届いた結果が現在の人気でしょう。
会期は残すところあと半月、もっとたくさんの方々に見てほしいと思います。(5/15まで)
リチ展のこまかな感想あれこれ
・日本の「染型紙」が西洋のテキスタイルデザインなどに影響を与えたのは有名な話です。リチ展でも型紙と、それにインスパイアされた作品の両方を展示していました。こういった紹介の仕方はわかりやすくていいですね。
ひとつの文化が海を渡り、また別の魅力をもった芸術へと変わっていく様は感動的でした。
三菱一号館では10年ほど前『KATAGAMI展』という企画もやっていたので、得意なジャンルなのかもしれません。
・上野リチが活躍していたウィーン工房のアーティストの作品も多数展示。
優美な曲線を使用したデザインで流行をつくったダゴベルト・ペヒェ、リチの実妹であるキティ・リックスの陶芸作品も大らかな明るさが素敵でした。
・テキスタイルデザインの他、七宝細工の箱やマッチ箱カバーも小さな宝石のようで見入ってしまいました。煙草は大の苦手だけれど、あんなの見たら欲しくなってしまう……!
・京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で教鞭をとっていたリチ。
他者や過去からの「模倣」を否定し、拙くとも自分の表現をするようにと学生たちに教えていたそうです。よその影響が見てとれる作品には、かなり厳しい態度だったとか。
若いうちは難しいんじゃないかな~、勉強していくうちにオリジナリティが出てくるのでは……と考えこんでしまいましたが、発展途上の若者だからこそ自戒が必要ということなのかも。
・戦時下の日本で、外国人でありながらデザインの仕事をしていた事実にも驚き。しかも、こんな夢いっぱいの作風!
【オトクな鑑賞方法 マジックアワー・チケット】
三菱一号館美術館は、毎月第2水曜日に「マジックアワーチケット」が利用できます!17:00以降に限り適用 : 1,200円(一般1,900円)
①利用する場合は必ず事前に「Webket」でチケットを購入する必要あり(実施月の1日10:00から販売開始)
②上野リチ展については支払い方法はクレジットカードのみ
③入場は17:00以降、30分間隔で割り当て(早い時間帯に入場できるチケットは早々に売り切れる)
……などなど制約はありますが、かなりお得な料金で入場できるチャンスです。
浮いたお金でグッズが多く買える! 平日休みの方やお仕事帰りに寄れる方は検討してみてください。
チケット&アクセス|上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー|三菱一号館美術館(東京・丸の内)
おまけ 『私の家では何も起こらない』(恩田陸)上野リチ装丁に関して
私は今回の展覧会で初めて上野リチに出会いましたが、その優れたデザインはすでに世間に浸透していたようです。
恩田陸さんの小説『私の家では何も起こらない』のカバーに「壁紙:そらまめ」が使われていました。
※以下はブックデザイナー名久井直子さんのインタビュー記事
「私の家」=丘の上の幽霊屋敷。
そこで繰り広げられる時代も語り手も違う物語が頭のなかで渦を巻くような、不思議な作品でした。
それぞれのエピソードが繋がる読み心地が、蔓の描かれた装丁とよく似合っています。興味のある方はどうぞ鑑賞後に読んでみてください。
リチのデザインは色違いでいくつものパターンが存在しますが、この「そらまめ」も配色でずいぶんと印象が違います。
美術館公式Twitterアカウントでは見比べられるよう複数掲載してくれていますよ。(そして、確かに私もこれはえんどう豆じゃないかと思う)
【上野リチ展】
— 三菱一号館美術館 (@ichigokan_PR) 2021年10月28日
「印象派・光の系譜」展はおかげ様で大盛況です!
その次の「上野リチ展」もお忘れなく!
秋晴れで過ごしやすい一日でした。こんな日は外に出て思い切り空気を吸い込みたくなりますね。季節は少々違いますが爽やかな気分になる作品を。ウィーン工房時代の空豆をデザインした作品です。 pic.twitter.com/5yTL3nluLv
【上野リチ展】
— 三菱一号館美術館 (@ichigokan_PR) 2021年11月1日
「そらまめ」が人気で嬉しい限りです!
ところで、当館のスタッフ内で話題になったのですが、ご紹介している《ウィーン工房壁紙:そらまめ》、実は空豆ではなく、エンドウ豆なのではと…。形がエンドウ豆に見えるような…。
皆さまはどう思われますか? pic.twitter.com/oOzaXenuIh
幸いなことに週明け3連休はお天気のようですね。お出かけの参考にしてもらえたら嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
公園にみるロマン 子どもは遊具に、大人は建築に【今週のお題】
今週のお題 「好きな公園」
そんな小説の一文を読んだことがあります。『パーク・ライフ』(吉田修一)だったでしょうか。
吉田作品の泥臭い部分に惹かれる私、都会的な本作の感想は「いい役者で深夜ドラマにしたら面白いかもな~」で終了。けれど、なぜかこの一節だけは印象に残っています。
私にとって公園は「何かをしにいく場所」──会社の昼休み、慌ただしく弁当を食べる。犬の散歩をする。ウォーキング。お手軽な森林浴。
ぶらっと公園に行く習慣がない自分には、主人公の先輩社員のセリフは新鮮でした。
公園に目的なく集う、顔見知りでもない人々。そのなかで過ごすのは、雑踏に紛れるのと同種類の安らぎがあるのかもしれません。
近所は恥ずかしいし、ちょっと足をのばした先の公園でぼーっとしてみよう。そう思いつつ、いまだに実行できていないのですが……。
子どもは遊具に、大人は建築に それぞれの楽しみ方
インドア派な私も幼少期は公園で遊んだものですが、時代の流れで懐かしい遊具の多くは「危険物」として撤去されています。
箱ブランコ(ゆりかごブランコ)はその筆頭ですね。たしかにみんな大人の想定を超えた使い方をしていました。立ちこぎくらいかわいいもの。最高到達点まで数人がかりで揺らしまくって、ブランコが不穏な音をたてるのを楽しんだり……。
怖くて参加はできなかったものの、独創的な遊びを思いつく子はみんなの人気者でした。危険行為を憧れの目で見ていたのだから、いま考えると冷や汗が出ます。
どんくさい私が楽しんでいたのは、もっと安全な「ごっこ遊び」。
ジャングルジムを秘密基地に見立て、ある時はスパイ、ある時は探偵になりきって日が暮れるまで遊ぶのです。
基地は居心地のよい空間でなければいけない。当然お菓子やマンガ、ブランケットが持ちこまれます。身ひとつで行けばいい公園遊びに大荷物を抱えていくことを、家族は不審に思ったことでしょう。
どちらの設定でも実際になにを調べたかは覚えていません(たぶん大したことはやってない)。TVで聞きかじった「任務」「ミッション」なんて言葉を使うのが楽しくて、ボス役を交代しながら報告シーンばかり演じていた記憶。気に入ったカッコいい決め台詞は、全員が飽きるまで使い倒されました。
ごっこ遊びに熱中した思い出は、形を変えて現在の私にも受け継がれています。
物語とロマンを感じる建築物、それに公園(庭園)がセットになっていると、異常に弱い。
公園と洋館の組み合わせ、最高じゃないですか!????
今回のエントリーは薔薇の名所・旧古河庭園と迷いましたが、そちらはすでに何回も訪問しているので次の機会に。
・最高だったので再訪したい【江戸東京たてもの園】
・現在改装中、新規オープンが楽しみ【清澄公園+深川図書館】
上記2本に絞りました。
江戸東京たてもの園
緑豊かな小金井公園に歴史的建築物を移築・復元展示している野外博物館。
たてもの園が一躍有名になったのは、やはり映画『千と千尋の神隠し』がきっかけでしょう。
ヒロインが働く油屋のデザイン参考になったと言われる「子宝湯」が展示されています。古い銭湯の趣は本当にいいものですよね。実際に入浴できないのが残念でなりません。
私のいちばんのお気に入りは「田園調布の家(大川邸)」。
明るい光がさしこむ窓際がⅬ字型の作り付けソファになっており、そこから外の景色を眺めることができました。周囲にたくさん来園客はいたはずなのに、不思議な静けさに満ちていたのを覚えています。
下記URLで建造物の360度パノラマビューを見ることができます。最寄りの駅からバスも出ていますし、これからの季節に最適なお出かけ先ですね!
清澄公園+深川図書館
ここ数年コーヒー・カフェなど話題のショップ開店が続き、すっかりお洒落な街としての評価が定着した清澄白河。
そんなロケーションにぴったりな建築物が「深川図書館」です!
堂々とした正面玄関の佇まい、ゆるやかなカーブを描いた階段には美しいステンドグラスの窓。
すぐそばには清澄公園の緑が広がり、天気のいい日はテイクアウトしたコーヒーやパンを片手に人々が集まります。道路を挟んで隣には、ファッションブランド「ヨーガンレール」の本社兼店舗も。
散策の合間に寄ってひと息つくのに最適な図書館ですが、残念ながら現在は改装工事のため休館中。※2023年1月末まで
外観や内装がどのように変わるのか心配しつつ、より便利な施設へと進化することを期待しています。
清澄周辺のパン屋やカフェについては、また別に記事を書きたいと思います~
読んでいただきありがとうございました!
近隣の美術館・パン屋についての過去記事はこちら
昭和にタイムスリップ『ニッポン国おかんアート村』展へ行ってきた【渋谷】
『ニッポン国おかんアート村』展【渋谷公園通りギャラリー】
またしても期日ギリギリですが『おかんアート展』行ってきました。
(展示は4/10夜7時まで)
不器用なくせに、刺繍・キルト・レースなど「女性の手仕事」*1とされてきたジャンルが好きな私。面白そうな展示がやっていると聞き、大勢の人でごったがえす渋谷へ意を決して向かいました(人ごみ苦手)
渋谷駅を出て右手にマルイ、左手に西武を見ながら進み、タワーレコードの角で左に折れます。坂道をすこし行くと壁に何枚ものポスターが。わかりやすい!
公園通りギャラリーは初めてだったのですが、パルコのすぐそばなんですね。
ギャラリーは勤労福祉会館の1階にあります。アール・ブリュット等の展示も多いとのことで、「専門的な教育を受けた美術ではない」という共通点から開催に至ったのかな?と推測。
入り口で注意点を聞き、展示室へ(写真撮影はOK、動画はNG)
見たことある!! 1歩足を踏み入れれば、そこは懐かしい世界
見出し通りです。あの頃、あの時代にタイムスリップした気分。
せっかく撮影可なので写真を見てもらったほうが早い、どんどん行きます。
トップバッター・キティちゃん(仮)紙細工
小物入れ? 鶴の背中と羽の間のスペースに飴ちゃんなどを収納するのではと予想します。折り目が美しい。
材料の説明がなかった気がするんですが、家族に写真を見せると「タバコの包装紙でつくるやつ」と即答。意外とメジャーな品なのかも。
地元ファンシーショップの店先のようで、見てるだけで楽しい。やはりここでもキティ(仮)強し。サンリオは著作権が厳しいのでは……とちょっと心配になりましたが。
おかんアートと呼ばれるジャンルは、経験上「まず自分の楽しみとして、徐々に家族や友人知人への手土産として洗練されていく」イメージがあります。世代を超えて愛されるキャラクターは、子どもや孫への贈りものにピッタリなモチーフだったのでしょうね。
勝手に「ふわふわ野菜スティック」と命名しました。かわいい存在が器にぎっしり。カラフルな後方のアマビエさんが世相を反映しています。
華やかなこちらは「ソープバスケット」といって、虫ピンをうまく使いリボンや造花で石鹸を飾ったオブジェです。爆発的に流行していたものの、素材が素材なので今ではほとんど残っていないとか。確かに私も見たことがありません。タンスのなかに良い香りのソープを入れる習慣はあったんだけどなあ。
いたいた。覚えてるわ、この金魚!
祖母がご近所さんからいただいた経緯だったような……かなり長い間いっしょに暮らしました。
今回驚いたのは、この金魚が手芸キットとして売られていたこと。その素朴さゆえに、口伝えで手芸好きに受け継がれてきたものかと想像してたんです。考えてみればキットは絶対にあったほうがいい。最初のハードルが低ければ初心者に優しく、挑戦しやすいですもんね。
このあたりからは「おかんアート」というより手づくり市やデザインフェスタといった感じ。もともと境目は曖昧なように思いますが、定義はどうなんでしょう。廃物利用の有無とか? それも時代や作風によって違ってくるはず。
布ぞうり、いいですよね。指がのびのびして大好きなんですが、Tシャツやハギレを使用したぞうりを買っても汗かきな私の足に負け、すぐ寿命になるのが残念。いっそ自分で作り方を覚えるべきなのか……。
本展覧会でいちばん好きだった作品は、森敏子さんの陶芸シリーズ。やさしい表情の犬や牛が愛らしく、そっと撫でたくなってしまいます。※禁止事項なので叶わず
根付のついたパンダは差し上げたおばあさまが手に握って眠るのだと作者インタビューで知り、ほのぼのしていたら「愚痴を言って聞かせている」とのオチが。いやいや、適度に愚痴や弱音を吐くのも大事ですよ。作品に人をリラックスさせる力があってこそだと思います。
特別展示『おかん宇宙のはぐれ星』
ギャラリーは3つのスペースにわかれており、『おかん宇宙のはぐれ星』は「おかんアートにかぎりなく近くありながら、独自の表現を展開する孤高の表現者」紹介とのことです。
現代美術に疎い私には、何をもって「独自の表現」とされているのか明確にはわかりません。けれど他の展示品と同じように、しっかり楽しませていただきました。
特別展示3名のうちのおひとり、荻野ユキ子さんの作品。
荻野さんは高田馬場にある名画座・早稲田松竹の清掃係であり、館内やトイレを自作のオブジェで飾る「アート担当」でもある方です。
実は私、早稲田松竹には過去何度か足を運んでるのですが、オギノさんの作品を見かけた記憶がなく……! 上映時間の合間で急いでいた&行かなくなってからHPで存在を知った、が理由だと思います。
こうして改めて拝見すると、ノスタルジーを感じる小さな世界が本当に素敵。草むらとか、お弁当に使うバランですよ! 次回映画館を訪問するときは必ずチェックします。
↑こちらで荻野さんの作品一覧が見られます。
「おかんアート」展は4/10まで。入館料無料・夜7時まで開催しています。日曜、渋谷に用事のある方はぜひどうぞー!
おまけ 「おとんアート」もいい味だしてます…我が家の場合
私の母は「おかんアート」的な手芸はしない人です。手先は器用で、既製服の種類が少なかった世代のために洋裁もできますが、必要に迫られての側面が強いと思います。
父に編んだセーターや赤ん坊の私に作ってくれたぬいぐるみも真っ当に(?)可愛く、やりすぎじゃない?というおかんアートに感じる過剰さ・暑苦しいほどの熱はありません。おかげで現在でも部屋に飾ったり着たりできるわけですが。
代わりにおかんアートを凌駕する異質な物体をつくるのが、我が父。
亡き愛犬をモチーフにした粘土細工です。
いかにも老犬でしょう? でもこれ、まだピカピカ毛艶の成犬時代に作られたものなんですよ……。
実際の犬の写真がこちら。
仔犬なので毛が短くぽわぽわしているものの、全体から受ける印象はずっと変わらなかった美犬です。それをあんな魔改造されて……。
父は絵を描くのが趣味なのですが、なぜか女性や子ども・動物といったモチーフが大の苦手。可愛げのかけらもなくなってしまうんです。就学まえの娘(私)を老婆のように描いたのは親戚中の語り草。
でも意外に気にいってるんですよね、この粘土人形。処分しようとするたびに「味があるからいいっか!」と生き延びてきた犬(粘土製)せっかくなのでブログでお披露目しました。笑っていただければ嬉しいです。
*1:訪問後、展覧会の趣旨にかなりの批判があったことを知りました。……が、私自身が消化しきれていないため当ブログでは触れません。公表されたものにさまざまな意見が出るのは健全だと思います。同意できるかは別として。
スイーツ&謎解き!『ときどき旅に出るカフェ』『みかんとひよどり』読書感想
読書感想 2022年 3月
ついに無くなってしまった。年末に買い込み、大事に食べてきたチョコレートウエハース。先ほど食べたのが最後の1個だったのです。新しく買おうにも店舗・通販ともに売り切れで、入荷はおそらく次の冬……。
未練がましくパッケージを眺めていると「原産国名・オーストリア」の表記に気づきました。
購入したのはカルディコーヒーファーム。国内外の美味しそうな食べものにあふれる店舗は、いつ行っても楽しいですよね。
とくに輸入食品はカラフルな包装や予想外の組み合わせに驚くことも。食文化から世界に思いを馳せて、ちょっとした旅行気分になれます。
知らない料理は知らない世界への扉を開く第一歩。
今回ご紹介するのは、そんなテーマで選んだ小説2本です。
『ときどき旅に出るカフェ』 近藤史恵
30代後半、独身で恋人なし、ひとり暮らしの主人公・瑛子。
将来を考え不安になることもあるけれど、頑張って購入したマンションの一室は彼女の小さな城だ。
幸福ですこし憂鬱な毎日のなかで、ふと立ち寄った近所のカフェ。
ミント水にざくろ水、呪文のような名前の外国のお菓子……一風変わった品が並ぶ店に瑛子は魅了される。
「奈良さんですよね?」
そう声をかけてきた女性店主は、数年前に瑛子の会社を辞めた後輩だった。
【旅に出られるカフェ】で繰り広げられる、あたたかなコージーミステリー。
目次ページを開くと食べものにまつわる各章タイトルが目をひきます。
「苺のスープ」「ロシア風チーズケーキ」「おがくずのスイーツ」「鴛鴦茶(ユンヨンチャー)のように」──
なじみのあるスイーツはほとんど登場しません。それもそのはず、舞台となるカフェ・ルーズは【お客さんに旅を感じてもらう】がコンセプト。店主である円(まどか)は月初めの1週間店を閉め、日本や世界各地を飛びまわり、食材やレシピの収集に励むのです。
円がつくるスイーツの美味しそうなこと!
新鮮な驚きに満ちた描写に思わずメニューを検索した読者も多かったのでしょう。登場するお菓子を調べると、関連キーワードにずらっとカフェ・ルーズの料理名が……(チェックするの楽しいですよね、わかるわかる)
おおざっぱでお菓子作りなんてムリ!な私にレシピを検索させたのも、作者の表現力の高さゆえ。
とくに食べてみたくなったのは定番商品のロシア風チーズケーキこと「ツップフクーヘン」ベイクドチーズケーキにココア生地をまぜたものだそう。
生クリーム×コンデンスミルク×ビスケットの素朴なポルトガルスイーツ「セラドゥーラ」も美味しそうで目移りします。
甘いもの、美味しいものが好きな方におすすめな本作は「女性のための物語」としてもしみじみとした余韻を残します。
訪れるすべての人にあたたかい空間を提供してくれるカフェ・ルーズ。瑛子の持ちこむ謎をいつも解決してくれる円ですが、後味がいい結末ばかりではありません。
そこで描かれるのは年齢も立場もさまざまな女性たちの人生。
声高に共感を主張するわけではない。たまたまカフェで隣あった他人の話を聞くように、そっと彼女たちに寄り添う瑛子と円の姿勢が作品を貫いています。
いろいろな読み方のできる『ときどき旅に出るカフェ』興味のある方は手にとってみてください。作品内の料理を再現したサイトも数多いので、読了後に巡ってみるのも楽しいですよ!
【とっておきのヨーロッパだより】知ってるようで知らない、カフェ・グルマンをいかがですか?|<mr:var name="catlabel" />|食のコラム&レシピ|辻調グループ 総合情報サイト
『みかんとひよどり』 近藤史恵
近藤史恵さんの小説からもう1本ご紹介します。
食がテーマということで選びましたが、奇しくもこちらは男性キャラクターがメインでした。題材はガラッと変わってジビエ料理。こちらもまた面白いんです。
11月の冷たい雨の降る山中、フレンチシェフの亮二は愛犬と遭難していた。
なにもかも上手くいかない人生。
自分の店は潰れ、窮地を救ってくれたオーナーはなぜかジビエ料理に執着する。慣れない猟に出かけた結果がこれだ。
諦めかけたそのとき、亮二はひとりのハンターに助けられる。
世捨て人のように暮らす男だが、狩猟の腕は抜群だった。
店の経営状況は崖っぷち、起死回生の策として男と組むことを思いつく亮二。しかしアッサリと断られてしまい……。
ジビエ料理とフレンチ。
私の知識不足でイメージがつかめない部分も多く(ゴールデン〇ムイの影響で狩猟ブログに一時期ハマった程度)そのぶん料理より人物描写に惹かれた作品でした。
留学先では優秀だったのに帰国後は結果を出せず、鬱々とした日々を送る亮二がのっけから暗い。しかしハンター・大高と出会い、野生動物の肉と向き合って料理を考えるうちに、少しずつ彼のなかの何かが変わっていきます。
大高の描き方がまた良かったなあ。いわゆる「仙人」ポジションのキャラクターって過剰に持ち上げられることが多い気がしませんか? かといって、世間の常識にすんなり迎合してしまうのも不自然です。
「面倒なことに関わっている時間はない」
大高のつっけんどんな言葉にどんな意味がこめられていたか、読者は本を閉じたあと何度も考えることでしょう。
亮二には亮二の、大高には大高の自由と信念がある。それが冬の夜空のように凛とした読後感となっていました。
犬好きで知られる作家さんなので登場する愛らしい犬たちも要チェックです!
犬と一緒に暮らすということ――『シャルロットの憂鬱』刊行エッセイ 近藤史恵 | エッセイ | Book Bang -ブックバン-
近藤史恵さんの作品は過去にも感想を書いています。
ちなみに……私が冒頭で食べていたお菓子はこちら!
カストナー チョコレートウエハース (はよ再販して~~!!!)
『ときどき旅に~』ではカレーも登場しますが、最近のお気に入りがこの商品。
果実のまろやかな甘さとスパイスが効いており、味のバランスが絶妙! ひよこ豆粉を使っているせいか、しっかり食べても胸焼けしないのが嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!